イチゴ栽培で使われる用語

目次
ランナー
クラウン
休眠と低温要求量
一季なりと四季なり
溢液現象 (いつえきげんしょう)
露地栽培







ランナー
ランナーとはほふく茎のことです。文字通りほふく(地面にはっていく)し、土のなかに入っていき、そこから新しい苗になります。

土に入ったランナーは育て、ある程度の大きさになったら切り離します。これがイチゴの苗です。(秋に販売されるのはこれ)夏の高温と長日をうけた苗が、秋の低温と短日により花芽分化(
花の元を作ること)し、イチゴを作ります。
ランナーは基本的に秋から育てる場合は、摘み取るだけのものです。(栄養がランナーではなく他の部分に行ってほしいから)しかし、休眠からさめているかどうかの判断のひとつとして役立ちます。休眠からうまくさめていないとランナーは出ません。

太郎、次郎、三郎

伸びるランナーから出来る苗を順にこう呼びます。苗と使用されるのは主に次郎、三郎です。太郎は病気になりやすい、収穫量が少ないと言う理由から育てません。

ランナーの切り方

更新予定

 

ランナーの写真

更新予定

クラウン
写真予定

休眠と低温要求量
イチゴは冬に休眠します。
この休眠は低温と日長が短くなることでおきます。
苗の姿が変わります。これは寒さに耐える格好です。

低温要求量
イチゴは冬に一定の期間寒さ(5℃以下)にあてないと春の成長に問題がおこります。
この一定の期間必要な寒さのことを低温要求量といいます。
ダナーや宝交早生などがこの期間が長いです。
マルチングなどをすると地温が高まり、この休眠が中途半端に解けてしまう可能性があります。(マルチングは休眠からさめてから行います) そして例年より暖かい気温である場合もその可能性があります。

休眠が中途半端に解けると、
ランナーが出来なかったり、花が咲いても良い実が取れない可能性が高くなります。



一季なりと四季なりの違い

イチゴの品種を選ぼうとしたら、一季なりとか、四季なりと書かれていませんでしたか?
これは春、ひとつの季節だけしか収穫できないものと、四季、つまり年中収穫できるものとの違いです。


一季なりと四季なりのもっとも大きい違いは味です。
やはり一季なりのほうが美味しいものが多いです。
しかしながら、年中収穫できる四季なりのイチゴはガーデニングの色に使えますし、
時を選ばず収穫できるのも大変魅力です。

四季なりイチゴは年中、真夏と真冬を除いたすべての季節、花を咲かせ、実をつけます。

溢液現象 (いつえきげんしょう)

朝、イチゴに水やりをしようと思って近づくと、
イチゴの苗が水滴で光っていることはありませんか?

雨でも降ったのかな? それにしては規則正しく葉の先についているな・・・・
これが 溢液現象です。
とっても綺麗です。とくに太陽が少し照るぐらいになると反射して水晶のようにも見えます。
これは根っこが非常に 元気な証拠です。
水分や栄養を吸収しすぎて、いらない分を葉から出しているのです。



露地栽培



ガーデニング、庭造りならこれかもしれません。

露地栽培とは、雨、霜、雪に当てて育てる栽培方法です。
しかしながら、苺の大敵である『炭そ病』『灰色かび病』は雨でなりやすくなるため、まずは品種から選びます。

お勧めは『宝交早生』と『ダナー』です。
ともに休眠が深いです。ダナー>宝交早生

する季節

露地栽培されるのでしたら秋からがお勧めです。春、夏は病害虫が多いのでお勧めできません。

注意点

多少の霜、雪は大丈夫なのですが、対策をしたほうがいいです。
矛盾しているようですが、葉が痛んだりする可能性があるので。

宝交早生

露地栽培だと収穫期間が短くなる可能性があります。マルチングしたらその期間が比較的改善されます。


基本編
イチゴを始める時期
育てるのに必要な道具
育てるのに必要な道具A

品種編
・育てやすい品種
宝交早生
女峰ととよのか
ワイルドストロベリー

病害虫編
イチゴの病気
うどんこ病
灰色かび病
炭そ病
萎黄(イオウ)病
そのほか

・アブラムシが原因の病気
すす病
ウイルス病

・ イチゴの害虫
アブラムシ
ハダニ
コガネムシ
そのほか

・ 実を食べに来る生物
実を食べに来る生物

用語編
・イチゴ栽培で使われる用語
イチゴ栽培で使われる用語

収穫までの世話
・秋から冬の世話
苗の植えつけ方
秋から冬の世話

・冬から春の世話
冬の世話


・春の世話
マルチング
・春の世話
花の世話
収穫

収穫後のイチゴ
・イチゴの活用方法
ジャム